本気でぶつかりフィードバックしてもらえる場所

現在のご職業、業務内容について教えてください
今はIT企業に勤めておりまして、漫画系のウェブサービスの開発と運用を取り仕切るような、ウェブプロデューサー的な立場で仕事をさせていただいております。仕事の拠点は東京です。
当時、BCUに参加しようと思った理由はどんなものだったのでしょうか?
参加したのは2018年、社会人3年目の時でした。ちょうど立ち上げたばかりの漫画系のベンチャー企業に転職したタイミングです。その会社でJリーグさんなどのスポーツ系企業と関わることが多かったので、仕事の流れでBCUのことを知りました。
当時はベンチャー企業だったこともあり、「色々なスポーツ関係者や、そういうのが好きな人たちとのコネクションを作りたい」という下心もありつつ(笑)、岡田(武史)さんがやられているということもあって、「面白そうだな」と飛び込んでみたのがきっかけです。
記憶に残っているエピソードがあれば教えてください。
とにかく「ボロクソに言われた」ことが強烈に記憶に残っています。行く前はビジネスコンテストくらいのつもりだったんですが、思ったよりもしごかれるし、甘くない。最終発表に向けて僕らのチームは全然うまくいかなくて、平行線のまま誰も何も思いつかなくなって「海でも見に行くか……」となるくらい苦しかったです。
特にアドバイザーの方々のフィードバックが凄まじくて。小泉(泰郎)さんには、僕らが考えて書いていた内容に対して根本から考え直すよう厳しく突き返されたことを鮮明に覚えています。他にも藻谷(浩介)さんには、無理やりまとめた発表内容に対して「現場を見ていない机上の空論だ」と、ぐうの音も出ないほど酷評されました。
当時は本当に辛かったですけど、あれだけの方々が本気で、忖度なしに一人間として向き合って突き出してくれる。そんな経験は他ではできない、すごく貴重なものだったと思います。

BCUに参加したことでどのような学び・成長がありましたか?
「きれいごとだけじゃ、何も動かない」という現実を肌で感じたことです。当時は地方創生が流行り始めた時期でしたが、現地の高校生から「早く東京に行きたい」という本音を聞いたり、今治の商店街のリアルな姿を見たりして、「そんなに甘くないよな」と突きつけられました。
また、個性豊かな人たちが集まって数日間で合意形成をする難しさなど、ある種の現実を突きつけられたことで、その後何かがうまくいかなくても動じなくなったというか、自分の「元」になるような経験になりました。
あとは、去年(2025年)サポートメンバーとして再訪した際に感じたことですが、リアリティを突きつけられた上で、それでも「良くしていくんだ」というモチベーション、崇高な意志を持つことの重要性も改めて学びました。これは仕事の原動力として欠かせないものだと思っています。
BCUでの経験が今の仕事でどう活きていると思いますか?
徹底した「リアリティ」を見据える姿勢です。理想論に走るのではなく、「まず現実はどうなの?」と考えるようになりました。仕事で予算やリソースが足りない状況は多々ありますが、「万全で臨めることなんてない。今ある手札、振られたカードで戦うしかない」と腹を括れるようになったのは、BCUの経験があったからこそだと思います。
「理想論じゃ何も動かないから、一個一個手を動かす、現地に足を運ぶ」という泥臭いプロセスが、結局は大事なんだと実感しています。
これからBCUに応募しようと思っている人へメッセージをお願いします
参加するには若ければ若いほどいい、と言いたいです。僕は社会人で参加しましたが、学生の時に行っていたら就活の思考もだいぶ変わっていたはずです。
今治は、岡田さんが掲げる「心の豊かさ」を具現化している場所ですし、スタジアムも含め、ゼロから物事が築き上げられていく「実証」を目の当たりにできる経験は、日本中探しても他にないと思います。そういう場所で言い訳せずに戦っている人たちを間近に見ると、今の自分の仕事に対して「自分も言い訳できないな」と背筋が伸びます。
今はマネジメントも緩くなり、ハラスメントを気にして厳しく育ててもらえる機会が減っている世の中ですが、BCUは真摯に、本気でぶつかりフィードバックしてもらえる場所です。FC今治がどんどん上のフェーズへ上がっていく今の勢いを体験できるのは今しかありません。2026年の今、参加することには大きな意義があると思います。

